ルネッサンス期の。。。
日々、展示場でお客様とお話していると、お客様から、素材の良さなどについても
教えていただくことがよくあります。今回は、ある素材について
お客様から、教えていただいたことから、私なりに調べてみたことを
お話をしたいと思います。
下の写真ってなんだかおわかりですか??
この絵は、どこかでみたことないでしょうか?
ミケランジェロの「アダムの創造」です。
これは、イタリアにある。システィーナ礼拝堂の有名な天井画です。
こちらも、同じ場所の壁画で。。。
ミケランジェロの『最後の審判』です。
たぶん、何かのポストカードや写真などで
一度はご覧になったことがあると思います。
じつは
これらの絵が、描かれている壁は漆喰できています。
フレスコ画というのだそうです。
漆喰が半乾き状態で絵を描く、漆喰の特徴をうまく利用した画法です。
漆喰(主成分:石灰)は乾いていく時に、空気中の二酸化炭素と
化合して炭酸カルシウム(石灰岩の主成分)にもどっていきます。
その時に表面にできる透明な結晶が顔料の粒子を閉じ込めて
しまうことになるので、何百年も絵画として残っていることができるそうです。
1982年~1994年に洗浄などの大規模な修復作業が
行なわれたのですが、それにしても600年も色などもしっかり
残っている状態でいたなんて、本当に漆喰はすごいって思います。
無添加住宅の外壁の漆喰の壁を観てくださいね。
目には見えないけれど、石(石灰岩)になっていく過程で
できる透明な結晶が日光に反射してキラキラ輝いています。
何年かして、すぐに剥離してしまう塗装の白とは
やっぱり、全然ちがう気がするのです。。。
ね。。。
ちび しっくいくん ? ?
あなたもどんどん、石(石灰岩:炭酸カルシウム)になっていくのかな。。。
※ 今回、フレスコ画を通して漆喰が、いかに歴史をこえて
長く持つ素材だということを教えていただいたお客様
本当にありがとうございました。
また来ていただくのを楽しみに
お待ちしておりますね!