皆様 新年あけまして おめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い致します。
今年は、いきなり石川県で地震という、災害から始まった年になりました。
心の底から、新年を祝う事が出来ない心持の中自分には、何ができるのか?を問う。という所から、はじまりました。
設計士としては、今回の報道等の情報から何故建物が倒壊したのか、なぜこんな事態になっているのかを把握し、理解する。
そして、地震は、天災なのでどこかで必ず起こるが、建物が倒壊して人命が失われない様にする。
そこを考えて前へ進もうと感じました。被害に合われた方に、ご冥福をお祈り申し上げます。
■今回の地震は、ユーラシアプレートにアメリカプレートが沈み込む事で起こる地震 海溝型地震 です。
実は2023年5月に震度6強の地震が石川県では、起こっていたのですが、そこで、プレートのストレスは一旦少なくなり、
大きな地震が来るまで何十年か掛かるのが一般的なのですが、今回は、違っていました。
■熊本の地震もそうですが、震度7クラスの地震が何回も来る事が常識と考える必要が出てきました。ちなみに、熊本は、震度7が2回 震度6強が2回
発生しています。小さな余震は1800回以上発生しています。(熊本の地震は、断層型地震なので、いつどこで起こるかは、分かりません。)
■続いて、倒壊している建物を映像で見る限りですが、瓦屋根が多く2階建ての1階部分が完全につぶれている。横倒しになっている感じの建物が
多かった。また、崩れ落ちた壁の中身は、耐力壁が、しっかりと入っていない。筋交いが入っている建物は、逆に残っている映像がいくつかありました。
■今回の地震のもう一つの特徴としては、長周期地震動階級4という、1回の揺れの周期が長い事と、揺れ幅が、1mとかなり大きな揺れになっていた。
揺れる時間も長い。なので、いきなり、地面が横に1m動いて屋根が重たくて、そのまま弱い方向(壁の少ない方向)に倒れている感じです。
これは、耐力壁を適切に配置する事で防げるのと、2階と1階の耐力壁の位置を一致させることで回避できる。屋根が重たければ重たいなりの耐力壁の
量にする事で、回避できる。
今回の地震で教訓にする事は、大きな地震は、1回では終わらない。この事を踏まえて、設計する。
構造の補強は、我々が建てている建物に関しては、全く問題ないので、引き続きこの強度を守る様に行う事が重要。
■最後にリフォームのお勧め!!
耐震リフォームを是非推奨いたします。
昭和56年以前の新耐震法以前の建物は、耐震診断でも良いので行ってください。現状把握をして頂き、家のどの部分が危険かを理解して、非難する場所や
家のどこが一番安全課を理解する事が重要です。
箕面市の場合は、条件にもよりますが、耐震診断費用に補助がおりますので気軽にご相談下さい。
箕面市耐震診断補助制度:https://www.city.minoh.lg.jp/sidou/taisin/taisinsindanhihojo.html
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