新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。
一月も後半に入ろうとしています。新年のあいさつが遅くなりました。皆様いかがお過ごしでしょうか?
本当に月日の経つのは本当に早いものです。最近は仕事で福島県に行くことが多くあります。
今年の3月で震災から丸3年になります。阪神大震災からは19年になります。どちらも大きな自然災害でした。福島県に行って感じることは、阪神大震災は地震と火災によってダメージを受けましたが、東北は、地震、火災そして津波、そして人災とも言える放射能汚染です。福島県に行かれた方はもしくは親類縁者のいる方はおわかりかもしれませんが、福島県は3つの地域に分かれます。太平洋から阿武隈高地までの「浜通り」、阿武隈高地と奥羽山脈にはさまれた「中通り」、そして一番西側の会津に分かれます。
海岸に近い「浜通り」は放射能汚染もひどく、二度と住めないエリアもあります。「中通り」たとえば郡山などはいつ終わるかしれない除染活動をしています。除染はその土地の表面を5cmほど鋤取り行き場のない土をその土地の一部を深く掘って埋めるという有様です。
本当の意味での解決はされない状況です。私は、改めて自然環境のありがたさを知りました。
生まれ育った故郷を離れなければならないつらさは尋常ではありません。
場所ではなく自分たちのルーツそのものを放棄しなくてはなりません。私たちは二度とこのようなことが起こらないようにする責任があります。中国からのPM2.5(環境汚染の小さな塵)などは日本全土を覆う勢いです。本気で地球規模の環境汚染を排除しなくてはいけません。
大きな命題を書きましたが、空気汚染は切実な問題です。
私たちは室内のシックハウスと戦ってきましたが、問題はそれだけではなくなってきたのです。
気密の高い住宅は住宅のエネルギーロスを防ぐ目的でしたたが、時としては危険な外気を防ぐシェルターの役目にもなるのです。24時間換気のフィルターが本当に大切な働きをするようになるのです。
お正月早々にとても厳しい話を書きましたが、今こそ空気環境を考える時期に来たのだと思います。
家は、家族の健康を支えるシェルターです。
デザイン、設備、価格も重要ですが、室内の空気環境にもっと意識した家づくりが望まれる元年ではないでしょうか。