ある日の展示場の出来事です。
隣の席で黙々とフロアにペーパー掛けをし、きな粉のような木粉をお皿にためている中川。
「中川さん、何してるの??」と聞くと、「補修するねん。。。」とペーパーを掛ける手を休めることなく
シンプルな返事が。
作業の様子をしばし眺めていたところ、、、「できた。こんだけあったらいけるやろ!」と満足そうに作業終了。
何をしていたのかというと、集成材の隙間をなんとかして自分で補修したいと考えたようで、尾澤から伝授
された方法の準備をしていたんです。
まずはフロアと同じ材料の木粉を集め、それにでんぷん糊とお水を混ぜてゆるい木粉糊を作ります。
そして、補修したい箇所のまわりをしっかり養生テープでカバーし、先ほど作った木粉糊を隙間に
詰めていきます。
階段に張り付いて一心不乱に作業を続ける中川。。
自ら実践してみることで、お施主様や展示場にお越し頂くお客様に説得力をもってお伝えすることが
できるから・・・と。
営業の鏡です(笑)
指やヘラでしっかりと詰めたら、その上に木粉糊を盛って乾くのを待ちます。
乾いたところをペーパーでこすってきれいに整えようと計画をしていたのですが、
盛りがあまかったのか開いた部分に全部沈み込んでしまって「失敗や・・・」がっくりと肩を落とす中川。
そんなところへ、大御所:尾澤が「近くの現場の帰り道たったから」、と救済に駆けつけてくれました。
「これはねー、かなりしっかり盛った方がきれいに仕上がるんだよ」と言いながら、中川の補修したところを
笑顔で手直ししてくれます。
糊が乾燥するとかなり体積が減ってしまうので、ちょっと多いかも?と思うくらいをこんもりと盛って
乾燥後に不要な部分をペーパーで整えることがコツだそうです。
尾澤と中川が心を込めてメンテナンスをした万博展示場。
「どの部分を補修したんだろう??」と探しながらご見学下さい。とってもきれいに補修していますよ!
そして、お家の集成材に隙間ができたかも?と思われた場合はぜひ、上記の方法を試してみて下さいね。