高槻で注文住宅をお考えの方へ!住みやすい間取りの作り方を解説します!

「実際に住んでみたら収納が足りない」
「この住宅の間取りだと部屋が使いづらい」
注文住宅を建てた後には問題が発生しやすいものです。
しかし、実際に失敗しやすいポイントを事前に知っておくことでいくつかの問題は回避できます。
本記事では、高槻の住宅会社が間取りに関する基礎知識から注意点まで幅広くご説明します。

□間取りを決める前に住宅用語を確認しておこう

まずはLDKという単語です。
よく日常生活でも目にする単語ですが、案外意味を知らない人も多いのではないでしょうか。
LDKとはL(リビング)、D(ダイニング)、K(キッチン)の頭文字を取ったものです。

次は、ウォークインクローゼットです。
ウォークインクローゼットは人が中に入って物の出し入れができる広さを確保したクローゼットのことです。
人が入れないものはウォークインクローゼットとは呼ばないので注意しておきましょう。

ウォークインクローゼットに似たものにシューズインクローゼットというものもあります。
これは土足のまま入れるウォークインクローゼットで、ベビーカーやアウトドアグッズをそのまま置けるので人気です。

また、居室や納戸(なんど)といった部屋に関する単語も確認しておきましょう。
居室は日常的に使用する部屋のことを指します。
LDKで説明すると、L(リビング)D(ダイニング)や寝室が対応します。
一方、キッチンや洗面室、トイレなどは居室とは呼びません。

納戸は独立した物入れ専用の部屋のことを指します。
「サービスルーム」や「S」と表現されることもあるので覚えておきましょう。

少し難しい単語として、建蔽率(けんぺいりつ)や容積率(ようせきりつ)もあります。
建蔽率や容積率は、その土地に建てられる建築物の面積の制限のことを指します。
ただし、建蔽率や容積率に関しては専門的な内容になってくるので参考程度に覚えておきましょう。

また、北側斜線、道路斜線についても紹介しておきます。
北側斜線、道路斜線は建築物の高さの制限のことです。
北側斜線は、その土地の真北から、道路斜線はその土地が面した道路から検討するという決まりがありますが、無理に覚える必要はありません。

最後に、動線を説明します。
動線とは、住宅の中で人が動く経路を線でつないだもの指します。
特にキッチンなどの設計ではよく出てくる単語なので覚えておきましょう。

□間取り決めには3つの基本を押さえよう

間取り決めのためには3つの基本をまずは押さえておきましょう。

1つ目は、方位と縮尺のルールです。
方位については、地図と同じで上が北になります。
縮尺に関しては、初期段階では1/100スケールが使用されることが多いです。
これは1mのものを紙面上では1cmで書いていると覚えておけば良いでしょう。

また、縮尺には「尺モジュール」と「メーターモジュール」という単位もあるのでこちらも確認しておきましょう。
メーターモジュールは私たちにも馴染み深い1mを設計の基本単位としています。

一方、尺モジュールは0.91mを基本単位としています。
実は尺モジュールの方が和室などに適しているため、こちらの単位を採用している業者も多いです。
それぞれ良さがあるので、間取りを考える際に役立ててみましょう。

2つ目は、家の外の配置から考えることです。
家の配置を考える際は大きいもの、つまり家の外の配置から考えていきましょう。
家や庭、車庫といった大きな単位でまずは配置を考えていきます。
最初は車庫から考えると良いでしょう。

なぜなら、車が出し入れしやすい形状、高さなどを検討する必要があるからです。
それが終わったら、物置が欲しい、家庭菜園がしたいといった要望に合わせてスペースを配置しましょう。

3つ目は、家の内部をゾーニングすることです。
ゾーニングとは似たような単位のものを配置していくことです。

例えば、家の中では、キッチンやトイレなどが同じ単位として扱われます。
実際に、ご自身で図面に書き込みながら検討していくと良いでしょう。
また、設計士の方や住宅会社と打ち合わせをする際は、この図面を見せながら話をすると伝わりやすくなるでしょう。

□失敗しないために押さえるべきチェックポイントとは

ここからはより具体的に間取りを決めるために5つのチェックポイントをご紹介していきます。

1つ目は、採光と風通しです。
太陽の光と風通しはランニングコストにも影響してくる重要な要素です。
特にリビングなどの家族が過ごす時間が長い場所は、日光が入りやすくなるようにしましょう。

さらにリビングに関しては風通しも工夫しておくと、夏でも快適に過ごせるでしょう。
一方、トイレは生活時間も短いため、採光や風通しの優先順位はそれほど高くする必要はありません。

2つ目は、生活動線や家族構成です。
生活動線は家族が使いやすい間取りになっているかしっかりとイメージすることが大切です。
また、5年後、10年後の家族構成についてもきちんと考え、後から後悔しないようにしましょう。

3つ目は、家電や家具の配置です。
家づくりの段階から、家電をどこに配置するかあらかじめ決めておくと間取りが決めやすくなるでしょう。
そして、家電の配置に合わせてコンセントも同時に決めていきます。

また、現在使用している家具をそのまま使用する場合は、家を建ててから家具が入らなかったというトラブルが発生しやすいので十分注意しましょう。

4つ目は、玄関と階段の配置です。
こちらも間取りを決める際に重要となってくることは動線の検討になります。
ベビーカーやゴルフバッグをおく場合は、狭く感じやすいので、広めに設計しておく方が良いでしょう。
2階建て以上の場合は、階段は玄関の位置を決定した後、他の部屋への動線なども考えて配置しましょう。

5つ目は、家の外部についてです。
家づくりを始めると家の内部だけに集中してしまいがちです。
しかし、例えば家庭菜園をしようと思えば、外に蛇口が必要になります。
この場合、水道管が必要になるので、間取りを決める際は同時に外のことにも気を配る必要があると覚えておきましょう。

□間取りでよくある失敗とは

新築で最も多い失敗は、収納に関するものです。
収納が少なかった、収納性が悪かった、奥行きや幅が合わないなど、収納に関する不満は後を断ちません。
こういったミスをなくすためには、面倒でも、一度ご自身の荷物をすべて確認するのが良いでしょう。

また、収納だけでなく扉の向きや開き方にも注意をしましょう。
開き戸の場合、開く面積が大きくなるため扱いにくくなる場合が多いからです。
しかし、かといってすべてを引き戸にするのも良くはありません。
引き戸も扉の開く向き次第では、ものが置けなくなったり、動線が悪くなったりすることもあるからです。

さらに、リビングを広く取りすぎる失敗もよく目にします。
リビングは確かに最も長い時間使用するスペースではありますが、あまりに広く取りすぎるとキッチンや風呂、玄関が狭くなってしまうでしょう。

逆に寝室などは狭くても良いだろうと考えた結果、思った以上に狭くなってしまったという失敗もあります。
全体のバランスを考えながら、しっかりとイメージを膨らませて、時には設計者のアドバイスも参考にしながら間取りを考えていきましょう。

□まとめ

注文住宅で間取りを考えることは最も大変で、最も大切な作業のひとつです。
ですが、逆に言えばしっかりと動線を意識して問題ない間取りを作れれば後悔するような住宅にはならないでしょう。
もしご家族だけでは判断しかねる場合は、設計者の意見も参考にしながら住宅作りを進めていきましょう。