高槻で注文住宅を検討中の方へ!健康面にメリットのある住宅について紹介します

皆さんは注文住宅を建てる際に「健康」について意識して設計をしていますか。
家は皆さんが1日の内で最も長い時間を生活する空間です。
しかし、住宅の設計次第では、そんな住宅が皆さんの健康に悪影響を与えることもあるのです。
そこで今回は、高槻の業者が健康にメリットのある住宅について解説していきます。

□健康にやさしい無垢素材のメリット

天然木から作られた無垢材には主に5つのメリットがあります。

1つ目は、木の質感を感じられることです。
無垢材を使用する人は、木の温かみが好きで選ぶ方も多いのではないでしょうか。
天然木であることから、1枚1枚木目や色味が微妙に異なり、その模様が私たちに安心感を与えてくれます。

2つ目は、経年劣化を楽しめることです。
無垢材は、時間の経過とともに色合いがだんだんと変化してきます。
新品の住宅も真新しくて良いですが、年月を重ねることで現れる独特の味わいを楽しむのも良いでしょう。

また、種類によっても変化の仕方は様々で、次第に色が濃くなるものや木目が際立ってくるものなどたくさんの種類があります。
ご自身の好きな色味や種類で選んでみるのも良いかもしれません。

3つ目は、調湿作用があることです。
「調湿」とは湿度を調節する作用のことを言います。
特に夏場のような部屋の湿度が高くジメジメする季節は、無垢材が湿度を調節して不快感を軽減してくれます。

逆に、湿度が低い冬のような季節では、無垢材が水分を放出して室内の乾燥を防ぐため、1年を通して快適な環境を手に入れられるでしょう。

4つ目は、心地の良さです。
無垢材フローリングは木本来の熱伝導率の低さから冬でも暖かく、裸足でも寒さを感じません。
そのため、年中素足で過ごしても寒さを感じることなく快適に過ごせるでしょう。

しかし、同じフローリングでもウレタン塗装をすると、木本来の暖かさが失われてしまうので注意しましょう。

5つ目は、身体に優しいことです。
フローリングは、主に「無垢材フローリング」と「複合フローリング」に分かれます。
複合フローリングに使用される化学接着剤から飛散する有害な化学物質は室内の空気を汚す可能性があります。
これらの有害物質は、人によっては頭痛や吐き気、目がチカチカするといったシックハウス症候群の原因にもなるためあまり好ましくありません。

一方、無垢材フローリングは1本の丸太から使用する大きさに合わせて切り出した木材なので、化学接着剤を使用していません。
無垢材フローリングは体に優しいフローリングなので安心です。

□断熱性の高さは健康に影響する!?

近年、断熱と健康の関係性が医学的調査で明らかになっています。
ここでは、室温と関連の深い5つの調査について確認していきましょう。

*室温と高血圧の関係

高血圧は、脳梗塞や心筋梗塞などの病気との関連性があります。
特に高齢者の場合、血圧の上昇や急激な変化によって命を落としてしまうこともあります。
ここからは最新の調査により明らかになった室温と血圧の関係について3つのことをご紹介します。

1つ目は、夏と冬の室温の差が少ない家ほど、季節ごとの血圧の変動が少なく安定するという結果です。
「室温が安定している部屋(夏冬の温度差4.0℃)」と「室温が不安定な部屋(夏冬の温度差13.9℃)」では最高血圧、および最低血圧の両方で室内の気温が安定している部屋の方が季節差が少ないことが明らかになりました。

2つ目は、部屋ごとの温度差が大きいほど血圧が高くなることです。
実験では、「温度差が小さい部屋(居室が18℃、寝室が18℃)」と「温度差が大きい部屋(居室が18℃、寝室が10℃)」で最高血圧を計測したところ、温度差が大きい方が最高血圧が高くなることが分かりました。

3つ目は、断熱改修による室温の上昇で、居住者の血圧が低下することです。
「断熱改修前」と「断熱改修後」の測定で、それぞれ血圧の変化を分析した結果、「断熱改修後」の方が最高血圧が3.5mmHg、最低血圧が1.5mmHg低下したという研究結果が明らかになりました。

これら3つの事実から、断熱加工を施した住宅は室温が上がるだけでなく、季節ごとの室温の変化を減らし、血圧の上昇や変化を抑えてくれることが分かります。

*室温と夜間頻尿の関係

「夜間頻尿」とは、就寝中に1回以上排尿のために目が覚める症状で、2回以上になると治療が必要と言われています。
夜間頻尿によって睡眠の質が低下するだけでなく、真っ暗な廊下を歩くことで転倒や循環器系の疾患が発生するリスクもあります。

調査では、室温が低いほど夜間頻尿が発生しやすくなり、室温が12℃未満では3倍ほど夜間頻尿が高くなるという研究結果も報告されました。

*室温とコレステロールの関係

さらなる調査の結果室温はコレステロール値にまで影響していることが分かりました。
「寒冷住宅(室温18℃以下)」は「温暖住宅(室温18℃以上)」と比較するとLDLコレステロール値が基準値を超える確率が1.6倍になるという研究結果が明らかになったのです。

*室温と身体活動量の関係

身体活動は間接的に糖尿病や循環器疾患等の予防の観点から重要と言われています。
断熱改修後に、1日あたりの住宅内活動時間の平均が、男女ともに30分程度上昇したという研究結果が明らかになりました。

*室温とその他の疾患、症状との関係

その他にも、部屋が寒いと耳の聞こえにくさ、骨折、捻挫、脱臼などの症状を持っている人が多いという研究結果もあります。
「寒さは万病の元」という言葉を示すように、今回の調査では様々な事実がデータによって証明されました。

□窓の性能が健康面に影響する

窓の性能は健康のためにとても重要な要素です。
例えば、「結露」は私たちの健康に悪影響を与える可能性があります。

そもそもなぜ結露は発生するのか、そのメカニズムから解説しましょう。
結露とは温かな室内の空気が窓辺で外気に触れ、その温度差によって空気中の水分が水滴になることです。

結露が発生すると水分や湿気が空気中に残り、カビやダニの発生原因となります。
ぜんそくをお持ちの方にとって、カビやダニは症状を悪化させる原因になりますので、特に結露に対しては敏感になる必要があります。
もちろん窓の水滴を拭き取れば結露は防げますが、何枚もある窓をすべて、しかも毎日拭いていくことはあまり現実的ではありません。

そこで、結露を防ぐ最も効率的な方法として提案したいのが窓を替えることです。
現在、一般的に流通しているのは単板ガラスとアルミサッシの組み合わせですが、実はこの組み合わせは結露が発生しやすいのです。
アルミは熱伝導率が高く、外部の寒い空気に反応しやすいため結露を防ぐ素材としてはふさわしくありません。

例えば、フレームをアルミから熱伝導率の低い樹脂に交換し、さらに窓ガラスをペアガラスにすれば、かなり結露を抑えられるでしょう。
樹脂フレームはアルミサッシの約1000倍も熱を伝えにくい素材です。

さらに、ガラスも金属コーティングを施したものに交換することで断熱性能がかなりアップするでしょう。
実際に、ガラスを交換することで約4倍の断熱効果アップが見込めます。

窓の交換は部屋を暖かくするためにとても有効ですが、同時に結露を防ぎカビやダニを防ぐ効果もあるので、ぜひ検討してみてください。

□まとめ

健康面に配慮した住宅を設計するためには、住宅のあらゆる部分に気を配る必要があります。
確かに健康面を考えながらの設計は大変ですが、住宅とはこれから先何十年も付き合っていくことになります。
そんな住宅が住む人に悪影響を与えないようにするため、健康にも気をつかった設計をしてみてはいかがでしょうか。